細部まで丁寧なこだわりを
お二人と初めてお話ししたのは春のこと。とっても繊細にイメージを言葉にされる新婦様の話を聞いて、2人にぴったりな会場は皿の上の自然しかないと思ったのを覚えています。
そんな2人との本格的な打ち合わせは梅雨ごろからスタートしていきました。
まずは2人自身のこと、ゲストのことを深掘りする打ち合わせからスタートです。
2人はどんなふうに出会ったのか、どんなふうに結婚に至ったのか、どんな幼少期だったか、結婚式に来てくれるゲストの方々はどんな方か、一見結婚式には関係なさそうなことも深掘りしていきます。
そうして2人と結婚式のイメージを膨らませていきました。
2人と一緒にこだわったのはゲストの方々が緊張せずに自然体で過ごせる空間づくり。
皿の上の自然の魅力の一つでもある自然の恵みがたっぷり詰まった「料理」を味わいながら和やかに話ができる空間を目指しました。
もう一つのこだわりは写真。新婦様の憧れだったカメラマンに依頼をして撮影をしてもらうことに。新婦様の写真のイメージに合うロケーションもこだわって選びました。
そんな繊細なこだわりが詰まった1日を写真と共に振り返ります。
2人の時間
2人が出会ったのは大学生の頃。同じ大学に通い同じゼミの先輩と後輩として出会いました。そんな2人の今日に至るまでのことを知っているからこそより細部までこだわったファーストミートの時間。私たちスタッフはなるべく声をかけず、2人のリズムに任せて自然な表情をカメラに写していきます。
準備の時は緊張していた2人でしたが、初めてお互いの姿を見た瞬間からリラックスした表情に。そこには打ち合わせを通じて感じた、とっても自然体で穏やかで心地よい、いつも通りの2人の空気が流れていました。
フォトツアー
写真にこだわりたい2人と考えたのは挙式前のロケーションフォトツアー。2人がイメージするのは定番の白い砂浜のビーチや植物園、琉球古民家ではなくて、着飾っていない本当に自然な場所。そんな「2人らしい」場所選びにこだわりました。
皿の上の自然からスタートしてさとうきび畑や自然なビーチなど名前のついていない場所をまわって撮影しました。撮影の時間はたっぷり3時間ほど。その分、朝は少し早くなったけどゆっくりと気の済むまで撮影することができました。
家族と過ごす時間
撮影から戻った2人はそれぞれ別の空間で家族との時間を過ごします。通常の結婚式だと挙式が迫っていて急足になってしまう挙式前の時間。2人の家族とのエピソードを初めての打ち合わせで聞いた時からこのそれぞれの家族と過ごす時間を大切にしてきました。
挙式の前に家族といつも通りの会話ができる時間は、温かくかけがえのないものとなったはずです。
優しい光に包まれながら過ごす挙式
秋の優しい太陽の光に包まれながら、大切なゲストの前で誓いを立てる人前式のスタート。
2人からのメッセージカードの用意に、自然とゲストの表情も和らぎます。
人前式の内容も打ち合わせを重ねてきました。まずは2人がそれぞれ入場します。お母様と歩く長いバージンロードはとっても柔らかな雰囲気です。
正面に着いたお二人、まずは親御様に感謝の気持ちをこめてお手紙を。結婚式は子育ての卒業式でもあるからこそ、夫婦の誓いを立てる前に感謝の気持ちを伝えました。
次にご友人の皆様からの誓いの問い。最初は家族だけでの結婚式を検討していた2人でしたが、学生時代を共に過ごした大切な友人にも誓いを見守って欲しいと来ていただくことに。
新婦の友人から新郎に、新郎の友人から新婦に誓いの問いかけをしていきます。お互いのパートナーのことを、友人もよく知っているからこそ叶う和やかなひと時でした。
そして新郎から新婦へ、新郎から新婦へ、お互いの想いを誓いに託します。そんな2人の姿を見れてゲストもとても幸せそうでした。
2人の誓いの証人としてゲスト全員に協力してもらい完成した結婚証明書。2人のサインを記入して完成です。
そしてゲストからの祝福を受けながら指輪の交換と誓いのキスを。この時も、いつもの2人の空気が流れていました。
退場の後はゲストみんなで円を作って、掛け声に合わせて一斉にフラワーシャワー。
そこにいる全員の笑顔が弾ける、素敵な瞬間でした。
挙式が終わった後はしっかりと写真撮影を楽しみました。
会話と料理を楽しむパーティー
新郎新婦の乾杯からスタートしたメインパーティーは終始和やかな時間となりました。
料理を楽しんで欲しいから、パーティーは極力シンプルに。ゲストみんながコミュニケーションを取れるような会話の種作りを意識しました。
ケーキは装飾にもこだわって、季節のフルーツ いちじくを飾ったオリジナルのもの。
食事を堪能した後は三線ライブ。せっかく休みを使って沖縄に集まってくれた皆様に沖縄らしさを味わって欲しいと三線ライブを行いました。踊ったり歌ったりゲストが思い思いに楽しみました。おばあちゃんは1番の特等席で楽しんでくれました。
そうして2人の挨拶で終えたパーティー。派手な演出を無くして、ゲスト全員が自然体でいられる時間となりました。
結婚式を終えて
チャペルやテーブルの装飾、ブーケにもたくさんこだわったお二人。パターンの中から決めるのではなくて、フローリストと直接打ち合わせができるからこそ叶えることができました。新郎新婦様によって結婚式のイメージは様々ですが、とことんこだわり抜くことができるのがSALLY WEDDING DESIGNの強みでもあります。
初めてお話しした時からその繊細な結婚式のイメージを大切に、一緒に温めてきたお二人。
一つ一つ丁寧にイメージしていたものが形になっていくことが私たちもとっても嬉しかったです。
これからも2人の間に、変わらず穏やかで心地よい空気が流れていくように願っています。
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